賃貸マンション原状回復トラブルについて

2023年03月12日

地域に根ざした工務店の代表ブログ

おはようございます。今日も元気にブログ書いてます　岩本です。

今、正に賃貸マンションの入れ替えの時期ですね。
僕が元々商売始めた頃は、退去立ち合いがメインでした。
25年くらい前になりますが、名古屋市の大手の不動産屋さんの下請けをしていた会社に中途入社して
退去立ち合いの業務を覚えました。

覚えた当初は　余り僕の考えていた事と乖離しすぎていて気持ちよく中々仕事出来ませんでした。
木を見て森を見る
事が出来ず、なんでこんな嫌な事するんだろう・・・・・と
理解するまで半年位経過しました。

あの当時の立ち合いはとにかく自分の為に立ち合いしてました。
背後にはマンションオーナー様がいらっしゃる事も分からずに
下請け会社なので、直接マンションオーナー様とお話は出来ませんので
不動産屋さんの担当者としか報告も出来ませんでした。
なので、結局　見積にクロスの数量（これは必ず現地で目の前で測定します）を多めに出し
（と言っても張り替える箇所を増やす）
分かり易く言いますと、洋間の壁は汚い　　通常ですと洋間の壁のみとなりますが
そんなに汚く無い天井迄も貼替にて見積明記するって事です。

そーする事で、退去者が納得してサイン頂ければ、不動産屋さんのマージンを差し引き発注されます。
即ち僕の売り上げが上がる。
この様な形です。
当然　余り汚く無い所も見積明記するので退去立ち合いでは良く揉めました。
本当に・・・・
良く怒られました・・・
でも続けましたが・・・・・・・

退去立ち合いに同じマンションの住民の方等見に来られ最大15名程みにこられた案件もありました。
怖いお兄さんが立ち会った事もあります。
大学生が卒業して親が立ち会いに来られる事も多々ありました。
まだ立ち合いに来られる親は良いんですが、その後電話で怒鳴ってくる親もお見えでした・・・・・

時が経ち僕も独立しても
まだメインで退去立ち合いしてましたが、この時は正直オーナーさんの為に頑張りました。
申し訳ないのですが、退去者の方とはこれ限りです。がマンションオーナー様は僕を気に入って戴ければ
ずっとお付き合い出来ます。なので多少きつい立ち合いも頑張りました。
僕が頑張ると退去者の方は不憫になりますが・・・・・・

これまた時が過ぎ・・・・
ここ5年位前から僕のメインの業務内容がマンションの退去立ち合いから出世して
マンションのリノベーションとか店舗造作とかがメインとなり
退去立ち合いはほぼ皆無となりましたが
ごく僅かに今でもお付き合いのあるオーナー様から依頼を受ける事があります。
5年位前に普通にオーナー様の為に頑張ってサイン迄頂きましたが
退去者が納得出来ず、一度裁判を起こされた事があります。
退去者が訴えられるのは、残念ながら僕ら業者では無く、マンションオーナー様を訴えるのですが
当事者になったオーナー様が一度経験してみるとの事で
裁判所に行って戴きました。結局一度の裁判所にて和解案を定義しただけとの事ですが
結局　その和解案は退去者の1人勝ちが現状でした。
言葉悪いですが、結局認められるのは、清掃のみとなっておりました。

以降　僕の立ち合いも変化せざる得ない状況でしたので
お願いは退去者にしてみますが、無理でしたらさっと引く形をとっております。

時代の変化ですね。これには従うしかありませんので・・・・・

ですが、この頃余り聞かなかった退去立ち合いトラブルですがこのコロナ渦で不況になった業者が
以前の様に高い金額を提出しているとの事でした。

気持ちは分かりますが、ガイドライン（国土交通省発行）はほぼ法律と裁判所は見解を出したので
やめた方が良いとは思いますがね・・・

今ならはっきり立ち合いがある方は言って下さい。
ガイドラインに反則してませんか？って
それでも高圧的な応対でしたら、サインはせず一度分かれて裁判するとおっしゃって下さい。
事実、　簡易訴訟で行けますので、弁護士さんも不要で確か1万円位で出来るはず。（少額訴訟の場合ですが）
マンションの退去立ち合いで90万円超えるなんて余程の使い方をされた方だけなので（今まで数件はありますが）
時代が違いますと言って下さい。ただ本気で裁判すると言われれば殆どそれで終わりますが・・・・・
業者では無くマンションオーナー様が訴えられるので、業者は避けたいのが本音です。

時代に合ったニーズに付いていけない業者さんなのでしょうね！

ただリノベーション考えておられるオーナー様
喜んでオーナー様の為に頑張りますので
どうぞ勇気をもってご連絡下さい。
おまちしております。