今回は事務所の内装工事の実績紹介です。
面積の大きい大型案件となります。
各部の内装にこだわり、最終的には、大変お洒落で素敵な仕上がりとなりました。
まずは施工前と完成後のビフォア＆アフターをご覧ください。
順を追って施工内容をご紹介いたします。
最後に費用や期間などの施工データもご案内しております。
内装工事のビフォア＆アフター
受注までの背景
今回は弊社提携先のデザイナーとのコラボ案件です。
デザイナーさんにある程度イメージを伝えて頂き、それを弊社が形にしていく。
TV業界で言えばデザイナーさんはプロデューサーで、僕はディレクターです。
デザイナーさんとは既に20年位の付き合いがある方で、
仕事だけでなくプライベートでも非常に仲良くして戴いている方です。
まー僕らの業界では兄貴分的な存在です。
歳は1つしか違わないですが良き相談相手です。
そのデザイナーさんがジャンルは違いますが
既に10年の顧客である方が今回の施主になります。
「30年間全く事務所を触っていない。
悪くなった所は随時修理してるが、ここらで思い切ってお洒落な事務所に変えたい。」
とのこと。
まだまだオーナーさんも60歳前半ですがいずれ息子さんに跡とって欲しいとの事です。
会社を永続されたいと当然お考えで、時代のニーズにもあっていて息子さんも喜んで頂ける、そして今頑張っているスタッフさんの為にも。
この様なお考えでご依頼頂きました。
物価高で見積変更になるもご了承いただけました
実は色々ありまして、施工開始まで約2年を費やしております。
ということで、最初のお見積りは2年前に作成したものですが、
この間に、建材も内装商品もキッチンもトイレも何から何まで値上がりしてしまいました。
一番値上がった商品は、この間に3回値上げしたものも。
木材等はいつも時価でとんでもなく上がり続けております。
結局、当初のお見積りより20%上がりましたが、
この件を誠実にお伝えして、顧客にもご了承頂けたため、受注させていただくことができました。
結局エネルギーが上がれば全ての商品上がりますね。
20年以上この業界にいますが、これまで経験が無いほどの値上げでしたわ。
これより施工内容の詳細をご紹介いたします。
設計図の作成
内装工事の大型案件の為、
図面を作成し、商品のパース、照明器具の位置等、出来る範囲でこの様な資料提出します。
少しでも施工後のギャップがない様に。
ここがすごく重要ポイントで、かなりの回数打ち合わせさせて頂きました。
そのため、僕たちは頭の中で3Dパースが図面含め勝手にイメージ出来ます。
この時点で顧客側は分かった様な分からない様な感じだと思われます。
なので温度差が激しいです。北極と南極位ですかね？
なので僕達も正直迷います。
丁寧に説明して図面も用意しておりますが、このイメージと言う事をどの様にお伝えしようかと。
施工前の内装
これまでの事務所です。
2階に大きな倉庫の事務所があります。
そしてこの倉庫は現在遊んでいます。
ちょっと前まではこの2階も工場として稼働していたとの事です。
ここで再度図面です。
3つに分かれているのが分かりますか？
既設の事務所をリニューアルするに当たり、
まずは2階倉庫部分に新たに事務所2室作成します。
施工中の様子
図面から壁を起こす
まずはこの図面から壁を起こす作業から入ります。
職人さんに分かり易く伝えるのが僕の重要な仕事です。
色分けして図面に明記します。
材料がもの凄い事になってます。
新たに2室分作成する量です。
この壁の中にある物。天井の上にある物。
これらは断熱材です。
この地域は冬はキツい寒さがあるので倉庫内とは言えしっかり壁、天井断熱します。
これで既設事務所の移転用の仮説事務所の下地が完成です。
これから内装工事入ります。
壁と天井のパテ処理
これはクロス屋さんがクロスを貼る前のパテ処理と言います。
新規で壁天井起こした場合には必ずこのパテ処理行います。
電気工事
仮説事務所のクロス貼りが終わり、床にはタイルカーペットまで貼り終わりました。
続いて弱電屋さんと電気屋さんの登場で、
電話、LAN配線、照明器具とかコンセント、スイッチなどを取り付けて行きます。
もちろんエアコンも。
別室の下地工事
並行して既設事務所と仮説事務所の間に、もう一部屋作成する下地工事も開始です。
外壁へ換気用ウェザーカバーの取り付け
高所作業車をレンタルしました。
外側に換気扇用のウェザーカバーを取り付けてます。
お部屋に換気扇を新たに作る場合には吸った空気を外に出す事をしないといけません。
中からですと穴は開けてもウェザーカバーを取り付ける事は不可能です。
なので高所作業車出動です。
ウェザーカバーとは字の如く、外に穴を開けた時の雨避け道具です。
これが無いと雨が室内に入って来ます。
それを防ぐ為だけになるのですが重要な役割になります。
これにて仮設事務所ほぼ完成です。
解体工事
既設事務所の中身を移転したので、解体工事開始です。
同時に間のお部屋も作成して行きます。
必要な所の解体工事が終わりました。
階段部の施工-下地処理
続いて階段部を施工です。
階段部は会社がお休みの土曜日、日曜日にて工事します。
スタッフさんへの配慮です。
職人さん達気分良くやって頂いております。
感謝ですね。
まだ他の壁が下地なので余り分からないかも知れませんが一面に無垢材を貼りました。
壁が仕上がったら再度ご覧下さい。
その間に既設事務所も進んで行きます。
この間に受注生産品の建具図面が上がってきました。
非常に楽しみです。
僕今でも色々な所が仕上がったり、受注生産品だったり、照明の配線繋がって電気が来た時とか今だに興奮して喜んでいます。
変更出来る所は柔軟に応対し、職人さんに分かり易く伝えます。
階段部の壁を塗装する為に下地処理を行ってます。
ここにEVがありまして倉庫ならではです。
大変助かりました。
階段部の施工-パテ処理
階段部のパテ処理です。
塗装さんのパテはクロスより難しいです。
塗装に厚みはありませんので。
階段部の施工-素材取替
今度は階段の材料取替です。
床作成と天井下地
今、床を作ってます。
この床は3室とも同じ高さで作成しております。
天井の下地も終わってますね。
クロス屋さんに依頼
これはクロス屋さんに依頼する用紙です。
色々なクロス利用するときにこの様な指示書作成してます。
同時並行して行ってます。
壁塗装
塗装屋さんもちゃんと床に養生して頂いてます。
倉庫側の壁は塗装にしました。
お値打ちな方ですとクロスになりますが半外として塗装にしました。
皆さん多分誤解してますが、クロスと塗装、どちらが高いか分かりますか？
あくまでクロスは一般的なクロスと仮定します。
賃貸マンション用ではありません。
住宅用の一般クロスと塗装との勝負です。
答えは塗装の方が高いです。
あくまで新規ボードに対してですが。
冒頭でお伝えした通り、パテ処理が塗装屋さんの方が何倍も大変だからです。
塗装に厚みはありませんのでね。
クロス貼り
今度は2室のクロス貼りスタートです。
ちゃんとこれまで工程表通りに来ております。
職人さんに感謝ですね。
下地処理ちゃんとやって頂いております。
進んでいきます。
床貼り
床も貼っていきます。
ちなみにみえている柱にも床材貼りました。
一体感があり、非常にお洒落ですよ。
家具の製作
既設建物自体が真っ直ぐでは無いので、家具が通常通りですと干渉して取付出来ない旨を職人さんに伝える為です。
これは家具作成に対する用紙です。
家具を大工さんに手作りで製作してもらいます。
出来上がりが楽しみですね。
どんどん家具出来てきてます。
カッコイイです。
やはり手作りは。
家具作成する中、ペンキ屋さんが仕上げのオイルステンを塗ってます。
これで締まりますね。
家具でもスツタモンダありました。
職人さんに感謝ですね
どんどん出来上がって来ます。
本当にカッコイイです。
これは設置前の良い眺めです。
家具が完成し設置します。
設置中にクロス傷付けてしまいました。
後日補修しました。
大変ご迷惑お掛けしました。
トイレのリフォーム
トイレのリフォーム完了しました。
どうでしょうか？
今迄は小便器と洋風便器各1台と手洗いでした。
顧客とのヒアリングで、此処はそんな大人数で使用しないとの事でしたので洋風便器1台に特化しました。
その分スペースを狭め裏にちょっとした荷物置場新たに設置しました。
ここで顧客より「手洗い器が小さいのでは？」と。
今までと比べたら確かに小さいですが、、、
見積時にも施工開始時にもこのメーカーさんのイメージパース提出してあるのですが、、、
ここが冒頭でお伝えしたイメージの難しさです。
本当に難しい。
ですが弊社でも出来る事はしたつもりなのでこの案件は申し訳ございませんが引けませんでした。
僕の今の実力では精一杯配慮しました。
顧客にも何とか納得して頂きました。
今思えば、、、ショールーム同行すべきでした。
住宅の場合には無理にでもショールーム連れて行くのに事務所だからと甘い考えでした。
反省しています。
また僕自身パワーアップ出来ました。
ピンチはチャンスですね！
建具の塗装と取り付け
建具も到着し塗装して頂いてます。
エアコンパネル取り付け
エアコンパネル取付です。
機器取付工事は最終段階で行います。
小さなトラブルなど様々発生しますが着々と進めていきます。
キッチンの組立て
キッチン組立作業の様子です。
まだ換気扇の上とかキッチンパネル貼って無いですが、
組立は終わりました。
メーカーさんのイメージパースです。どうでしょうか？
後、換気扇の上とかキッチンパネルは貼ります。
キッチンの残工事中。
キッチンパネル貼りと換気扇の上、幕板取付工事です。
もちろん忘れてませんよ！
正真正銘キッチン完成です。
休憩所へTV設置
2階にTV設備して映像チェックです。
倉庫跡のこのお部屋は基本的に休憩室として使用される予定です。
ブラケットもお洒落です。
さすがデザイナーさんです。
内装工事ひとまず完了・初回お引き渡し
建具も入って来ました。
後、カウンターもデスクも全て大工さんの手作りです。
素晴らしいですね！
各種デスク
社長さんのデスク。
入口カウンター。
スタッフさんのデスク。
全て大工さんの手作りです。
事務所入口
2階事務所入口です。
色々あり、ひとまずここで引渡しました。
後日、復旧工事と言えば聞こえは良いですが不備があった点まとめて入ります。
材料等調達含め約14日後です。
初回お引き渡し後の復旧工事
家具設置中にクロス傷付けた所を補修しました。
後、天井吊の家具に問題発生です。
見て頂いても分かりますがエアコン周りと1階の工場の結構な振動で常にぶれてます。
復旧工事完了・完全お引き渡し
この天井の照明器具分かりますか？
結局デザイナーさんと相談して天井吊家具やめました。
エアコンとか工場の結構な振動にてブレる事は間違い無いので、、、
この照明器具の負担は、弊社とデザイナーさんと折半させて頂きました。
この後もぽちぽちクレーム来てしまいましたが、
誠実に応対し又デザイナーさんにも助けて頂き無事お引渡しとなりました。
一番初めの打ち合わせから2年の年月が過ぎ、工事も結局2ヶ月かかりましたが、
不手際は真摯に応対し色々ありましたが無事に終わりました。
顧客にも勿論ですが、対応頂いた職人さん達にも御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
施工データ
施工内容
事務所の内装工事
施工期間
約2ヶ月間（クレーム処理含む）
施工費用
約2,200万円(税込)
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